わかやま日記

年末年始恒例となったきさらんとの撮影行。 今回は和歌山方面に。2年前にも行っているのだが、 「変わる前に」と行った2年前と違って今回は 「変わった後」を見に行くために行く。

まずは水軒へ。廃止後にここを訪れるのは 3回目だけども見事なまでに変わっていない。 もちろん正確には「ここにあった軽自動車のスクラップなくなったよね」とか、 あるにはあるのだけども、基本的にはぜんぜん変わってない。 廃止することを忘れたかのようにずっと一日2本の運行を続けていた現役時代と同様に 廃止後もこのままずっと放置されて、ある時に思い出したかのように すっと跡形もなく消えるんじゃないかと思ったりもする。

そして、和歌山港線の廃止駅へ。 こちらは各駅ともにホームが撤去されている。 おそらく、通過車両に支障する事がないようにという事なんだろうけど、 駅によっては完全に撤去というわけでもなく、 ホームの端の石積みのみが半分残っていたりするあたり、 なげやりっぽさをかんじなくもない。 ただ、一回来たことがあるからわかるのであって、 風化して周りに溶け込んでいくうちに忘れ去られていくんだろうなぁと 思ったりする。

そして、前回行きそびれた、加太線旧線跡・・・というか 旧線の紀ノ川橋梁であった河西橋に。 この橋が台風で流されたために廃線になった後に歩行者用に転用されて 生き続けているという歴史を知っていると中央部と両端の橋脚の違いや1本傾いたままの橋脚なのが生々しいです。

その後、今回のメインテーマの貴志川線に。 伊太祁曽に車を止めて、一日乗車券を買って話題のいちご電車で全線を往復。 車内のいちご電車サポーターの一覧に「南海車両工業」があったのがちょっとうれしい。で、乗ってて思うのはいちご電車の注目度の高さ。 時節柄、帰省してきた人たちや初詣の人たちなど普段利用しない人たちが多いのか あらゆるところで携帯カメラを向けるお客さんが目立ちます。 いわゆる水戸岡デザインに慣れた自分としてはそのひとつのちょっと凝った電車にすぎないのですが、こうして見るとすごい電車なんだなぁと思うと同時に果たして鉄道マニアである自分は幸せなのかと考えたりもします。 その後、交通公園で南海平野線の保存車を見て、いちご電車を撮影。

この後どうしようかと地図を見ると意外と海南が近い事に気がついたので、野上電鉄跡を見に。かなりの部分が遊歩道として整備されていますが、時間や駐車スペースの関係でほとんど歩けず。ただ、登山口駅のあったあたりから少し離れたところ2ヶ所に電車がそれぞれ屋根つきで保存されていたのを見つけれたのは下調べまったくしてなかったので、かなり喜べました。

その後、完全に暗くなるまでに少し時間があったので大池遊園にもどって定番の撮影地でいちご電車を撮影して、帰途につきました。戦果は微妙ですが、鉄分補給はいい感じにできたかと。あと今日の撮影はすべて17-70mmで出来てしまったあたりやっぱ買ってよかったなぁと。(GPSユニットも使いましたがこれについては松戸に帰ってから写真整理しようかと)

コメント

コメントを書く