Sennheiser IE 100 PRO と 碧Light ぐんまちゃんバージョン

普段使いのイヤホンに碧Light 2019Editionを使用していたのですが、どうやら先日なくしてしまった様子。
また以前から荷物の関係上通勤用とオフ用と家用を分けようと思っていたので、これを機にそちらも検討。 というわけで購入記とレビューでございます。

ZEN Air CAN

ヘッドホンアンプとして利用しているNANO-D1。
しかし能率良いT3-01の組み合わせではボリューム位置が上げられず、 音量控えめの8~9時位の位置ではそれ以上の音量と比べるとどうにも1枚挟んだような遠い音になるという難点が。 (不思議とイヤホンの碧Lightだとそんなに気にならないのですが)
アッテネーターも試してみたものの音質の変化はあってこうじゃないなー感もあり、どうしたもんか……と。

液晶ディスプレイ更新

少し前、前の記事のサウンドバー導入と同時期のお話。

以前からメインに使っていたEIZO FlexScan SX2262Wの前面のボタンが効かなかったり誤作動したりしていたのですが、 このディスプレイは純正ソフトで入力切替や色調調整ができるためさほど困ることがなく、そのまま使っていました。

しかし、最近になってまる1日ソフトでの入力切替すら出来ないという事態が発生し、 3ヶ月前ほどからテレワークで仕事用のノートパソコンと入力を切り替えつつ使っていたので、 これはちょっと困るぞと急遽新しいディスプレイを買う事に。

サウンドバー導入

充実しているPC周りのオーディオ環境に比べて、 居間では実家のお古のフルHDですらない32インチの液晶テレビが現役の我が家。

しかしこのテレビ、よく見ると光デジタル出力が搭載されていたので 先日のデレ10thライブのアーカイブ配信をChromeCastで見る際に 余っていたアンプ(KAF-A55)をつなげて、普段PC横で使っているスピーカーを鳴らしてみたのです。

聴いてきたオーディオの話

T3-01 iM@S-CGを発端とする軽いオーディオ熱が細々と続いているわけですが、
「そういえば昔持っていたアンプ、あれなんだっけ?」
ってなった時に検索かけるのですが、 インターネット時代以前のエントリー機器の情報はなかなか見つからない んですよ。ハイエンドなら出てくるんですが。

しかも同じ機種で数回それをやってしまったので、 まあとりあえずメモとしてここに残してしまえという、 読む側無視のエントリでございます。

発泡スチロールのスピーカー台が案外良かった話

モニタ脇のスピーカー。 以前のディスプレイボード導入により机から十数センチ程度上の位置になっていい感じだったんですが、 どうせなら耳の高さまで上げたいねーとずっと検討していました。 しかし、スペース的に限界ぎりぎりの設置をしているために適当なスピーカースタンドが入らない。

かといって木工工作やらコンクリブロックを塗装とかする気も起きないしなあと思っていましたが、 試しに5mm程度の厚紙で作られたNuAns NEO用カバーの梱包ケースをインシュレーターの下に敷いてみたところ、 あれ?軽くて剛性も高くない割に音が悪化しないな? となったので、100均にあった黒の発泡スチロールレンガを試しにインシュレーターの下に設置してみることに。

軽い発泡スチロールはスピーカー台としては優れていない素材であることは承知の上ですが、まあ駄目だったとしても安いので対して痛くもありません。

……と思いつつ試したら、これが悪くなくてびっくり。 はっきりしない音になるんだろうなという予想に反して低音の輪郭がくっきりと。 ツイーターが耳の高さになった事で高音域が上がった事もあり、全体的にすっきりした音になりました。 曲により向き不向きはあるような気がしますが、解像度という点では間違いなくあがったのではないかと。

ニアフィールドで音量が控えめの環境なので、素材や重さより純粋に高さを上げて耳が近くなる事による効果が大きいのでしょうね。 スピーカー台の効果としてあげられる机からの反響音が減ることの効果ももちろんあるのでしょうし。 あとは発泡スチロールならではと思ったのが机やディスプレイボードに伝わる振動が明らかに減ったこと。 そもそも設置場所の剛性が高くない場合は制振より振動を遮断する方向というのもアリなのかもしれません。

車においても剛性は上げるだけではなく場合によっては下げてバランスを取る事も必要と聞きますし、 環境次第でアプローチも変わるもんだなあと思った次第。

(2023/01追記) 書くの忘れていましたがその後、 底面の摩擦の向上と共振・反射の抑制と外観の向上を兼ねて発泡スチロールブロックの周囲にパーマセルテープ(紙素材のテープ)を巻いて、 100均で買ったパズルボードの板をスピーカーの下に置きました。 さらに解像感が上がって良くなりました。下記はその後の姿。

スピーカー台

raytrektab RT08WT

ここ最近、私のメインモバイルPCだったのはR80TA-3740SことASUS VivoTab Note 8
当時流行してた8インチのAtomタブレットPCですが、 この機種はワコムの電磁誘導式のデジタイザを搭載していた事が特徴で、 当時は高かった液タブのお試しを兼ねて購入したマシンでした。
実際VivoTabで液タブのメリットを感じれた事がCintiq pro 13の購入に繋がりましたし、 かつて帰省時にノートPCと板タブと……と持って帰っていた事を考えると このお値段でペンまで使える軽量なモバイルPCが運用できるという点でありがたかった存在でした。

とはいえ、Atom Z3740にメモリ2GBというスペックはさすがにつらくなってきたわけですが、 ここ最近は情報セキュリティやらなんやらで私物のモバイルPCを外で使う機会自体が すっかり減っていたために新しいのを買う程の理由もなくそのまま使っていたわけです。

しかし、このコロナ禍で逆にタブレットPCの必要性が出てきたのです。 こたつ用PCとして。 こたつでごろごろしているとスマホでゲームとTwitterははかどっても お絵かきとかはまったく進まないわけですよ。

そこでクリスタの32bit版の更新が終わったり、 raytrektabのお値段が29800円まで下がって来た事もあり、 raytrektab買うか!となったわけです。

そしてT3-01

そしてついにやってきました。今回の発端の TAGO STUDIO T3-01 IM@S-CG

標準のT3-01自体が6万円とPMA-60の実売よりお高い上に、コラボモデルのこれはさらに3万円上乗せの9万円。

とはいえ、付属のUSBメモリ(なんと専用ロゴがプリントではなくモールド!)には未発売曲を含む25曲のハイレゾ音源が入っていてそれだけで約14000円分相当以上。
ヘッドクッションやキャリングポーチのプリントといった所だけではなく、ヘッドバンド部のレーザー刻印、 そして左右の楓のハウジングのペガサスマークの彫り込みと、コラボモデルとしての作り込みはしっかりとしています。

それにT3-01自体、生産数がさほど多くなく、入荷する度にすぐ売り切れるといった品薄状態。 その中でコラボモデルの生産枠を確保している事を考えると、この+3万円は結構妥当という印象です。

で、肝心の音ですが確かにこれは良い。高解像度で癖の少ない締まった音に輪郭がぼやけない程度に響きが乗る感じ。 自分は元々密閉型で低音が締まった感じの音が好みなのですが、そこに聴きやすさがプラスされた絶妙なバランス。 個人的に特に気持ちいいのはボーカルやバスドラム。

そして鳴らす側の比較ですが、T3-01同様に解像度の高いフラットな音を出す傾向のNANO-D1の方がPMA-60より相性が良いです。 特にPMA-60の低音はほんの少し割れ気味?の傾向があるのかバスドラムの気持ちよさがNANO-D1程はありません。 この辺、元の値段で言えばNANO-D1はPMA-60と同クラスですから、DACに専念出来る分やはりアドバンテージがあるようです。 うちにはPMA-60だけが対応している384kHzやDSDの音源ありませんし。

ただ、スピーカー同様にギターあたりの弦の音に関してはPMA-60の強みがあります。 あと、立体感もわずかにPMA-60の方が上かなーと。

あくまでモニターライクに正確に鳴らそうとするNANO-D1に対して、 PMA-60はリスニング向けの味付けが入っている感じがします。

あと意外な所でPMA-60の強みが出たのがボリュームを下げた時の音の変化。 NANO-D1はボリューム下げると解像感が下がって音が遠くなっていく感じがするのですが、 PMA-60は遠さはそのまま音だけが小さくなっていく感じ。 思えばこのデジタルボリュームの優秀さがスピーカーをニアフィールドで聴く上でのPMA-60の良さにつながっているのかも。

そう考えると、音量大きめでがっつり聴き込むときにはNANO-D1、 BGMとして音量控えめに聴く時にはPMA-60という使い分けというのもいいのかもしれません。

これでちょっとした大事になったオーディオ環境の再構築も一段落……と思ったら、問題発生。 メインの液晶ディスプレイの調子が悪い(おそらく下部の操作ボタン周りの問題)。え、また出費なの?

まずはスピーカー

というわけでまずはPMA-60でスピーカーを鳴らします。

スピーカーはKAF-A55の前に使っていたSONYのミニコンポの付属スピーカー
最近の小型のミニコンポのスピーカーと違って155×250×250mm3.5kgと一般的なブックシェルフスピーカーくらいのサイズ。 当時の定価で一式8万円(購入価格は6万しなかったと思いますが)だったようで、 12cmグラスファイバーコーンウーファーに2.5cmシルクドームトゥイーターと意外と凝ったもののようです。

とはいえ、ハイレゾ以前の20年前の代物。 PMA-60と組み合わせるならDALIのSPEKTOR1くらいは用意すべき……とも思うんですが、 さすがに予算が……というのと、このスピーカー、 かっこいいのです。 フロントのカーボン調パネルにパープルのコーン。 ピュアオーディオ系の高級感ともモニタースピーカーの道具感ともまた違うこの感じ、 PC周りに置くにはいいんですよねぇ。 最近はミニコンポも高級感とかオシャレ系の傾向のデザインが多いので、こういうテイストの少ないですし。

さて前置きが長くなりましたが、実際PMA-60につないで聴いてみます。 スピーカーがこれなのでどれほど差が出るかと不安でしたが、さすがにKAF-A55と比べるとすごく良いです。 特に中高域が良く、弦の響きに立体感がある聴こえ方をします。アランフェス協奏曲とか聴くと気持ちいい。 いやあ、この20年前のミニコンポのスピーカー、いいアンプ繋げればここまで鳴るんだ。

他と比べない分には意外とスピーカーに潜在能力があったので、 それならもう少し手を入れようとスピーカーケーブルとインシュレーターに手を出すことに。

スピーカーケーブルはスピーカー側端子がプッシュターミナルでどうせあまり太いのも使えないので、LANケーブルをぶった切って使用。 Webで検索して見る限り、LANケーブルのスピーカーケーブル転用、割と定評あるようです。 切り売りのスピーカーケーブルと違ってわざわざ店行って店員さん呼び寄せて切ってもらう必要もないのもいいです。
交換した所、低音含めた解像感がさらにアップ。まあ元が細くて緑錆出てるようなケーブルだったしね。

インシュレーターは最初はオーディオテクニカのお手頃なやつ……と思いましたが、 金色にメーカーロゴとなんか見た目が派手で浮きそうだったので、オーディオ用というわけでもないようですがタカチの黒のアルミインシュレーターに。 これに上面の滑り止め用に0.5mm厚のゴムスペーサーを組み合わせて3点支持。
すると低音の音量が少しアップした代わりに低音の明瞭さが少し失われた感じ。 まあ、ゴムスペーサー入れてるし、ミニコンポのスピーカでインシュレーター入れる事は考えずに音作ってるだろうからこんなもんでしょう。 解像感はスピーカーケーブルで底上げした分があるのと、中高音とのバランスはインシュレーターありの方が良さそうなので採用とします。

しかし、こうしてグレードアップした音を聴くと、確かにオーディオの入口の音がするような気がします。
アイワのCDS-111というミニコンポから始まり、マランツPM453、ソニーCMT-PX5LTD、ケンウッドKAF-A55と来ましたが、 なんというかかつての実家のYAMAHA CA-2000とSONY SS-G7のシステムで聴いたあの音の香りがほんの少しするというか、なるほど一段上に来たなあという感じ。

ただ、発熱は触れなくなる程じゃないけど思ったよりありますね。 というか、フィギュア上に乗せても全然平気なくらい発熱が皆無に等しかったKAF-A55もあれはあれで小型のシステムとして凄かったんだなーと。 配線めんどくさいけどもう一度スピーカー周り手を入れたこの環境で鳴らしてあげてもいいかもしれない。