今日は小鳥さんが操縦席ですから
春香機と千早機がセットなのと同様に 律子機とアイマスSPL機もまたセットで使う自分です。
前回に続き、pixivの企画「ワシの百合m@sは108式まであるぞ」に参加するために描いた絵。 お題は「プレゼント」「戦争」。
今回はAC6ではユーザー機体としては使えないファントムII、しかもRF-4をチョイス。
小鳥さんを乗せるならRF-4(F-4の偵察機バージョン)だとずっと前から考えていました。
だからまあ、ニワカPの
が出てきたときには本当にやられた!と思いましたが(もっとも自分はもともとニコマスPじゃないですがw)、気を取り直してRF-4で描いてみたのが今回。この間百里行ったのは実はこれの資料集めもあったり。
今回、百合m@sということで、機体も自衛隊のRF-4が緑と黄土色の迷彩なんであわせて「ことりつこ」カラーにしようとも考えたんですが、自衛隊機そのままだと緑の面積が大きくなったり、純粋に「小鳥機」にした方が 話的に収まりよかったりしたので、今回はひよこ色にしました。
以下尻切れトンボSS。
「小鳥さん、次の作戦つき合ってもらえますか?」
律子さんからそう言われて、フライトスーツに身を包む。
もちろんまた戦闘機を戦場で飛ばそうという気はないのだけども、 律子さんの電子支援のミッションに限っては私がECMのオペレーターとして後席に乗ることがある。 まあ、このくらいなら支援業務の一環よね。
今日は集合場所がブリーフィングルームではなく格納庫。
経験から言えば、こういう時は律子さんが新兵器をお披露目する時だ。
たしか前回は改良型の電子妨害装置ポッドだった。
今日はいったい何なんだろう・・・と思いつつ歩いていると、
すでに格納庫の扉の前で待つ律子さんの姿が見えてくる。
「小鳥さん。待ちくたびれちゃいましたよ。」
「ごめんなさい。律子さん」
作戦時間にはまだまだ余裕があるのだけども、たぶん新兵器をお披露目するのを楽しみにしていたのだろう。
その証拠に律子さんはその言葉とは裏腹に非常に楽しそうだ。
だが、格納庫の扉を開けながら出てきたその次の言葉はあまりに想定外だった。
「あ、今日は私のEA-18Gは涼と絵理ちゃんに貸してるんで、小鳥さんの機体で出ますからね。」
「は?」
あまりに間抜けな返事をしてしまった。
いや、でも私の機体なんてものは存在しない。
百歩譲ってE-767とかP-3とかだとしても律子さんと2人で出るようなものじゃないし、
そもそもこの格納庫には入らない。かといってT-4で出るなんていうのも考えられない。いったい律子さんは何を言っているのだ。
律子さんは私の間抜けな返事にどうやら満足したらしい。
さらにいたずらっぽい笑みを浮かべて、
私の背中を押す。
「まあ、見てください。あ、当然小鳥さんが操縦席ですからね。」
「あ……」
開かれた扉の先に見えたシルエットに思わず声があがる。
私がこの機体のこの特徴的なシルエットを間違えようがない。
そして、暗さに目が慣れてくるにつれ見えてきたカラーリングは明らかに私のためのもの。
「どうですか?小鳥さんのために不肖秋月律子が全面プロデュースしたRF-4音無小鳥スペシャル。
外観だけじゃなくて各種アビオニクスも私のEA-18Gすら凌駕する最新機材に換装済。小鳥さんの腕と私の頭脳が合わされば最新機にだって負けませんよ。」
「いや、私はもう・・・」
「戦闘機はもう飛ばさないとは聞いてましたけど、これは『偵察機』だから問題ないですよね?」
戦闘機には乗らないと言おうとして先手を打たれた。さらに律子さんは耳元で畳み掛ける。
「ブランクって言い訳も無しですよ。この間T-4飛ばしたときの機動、千早ですら感嘆していたんですから。それにさっきも言った通り私の機体は貸し出し中。私はファントム飛ばせないんで、小鳥さんが飛ばすしか選択肢はないんです。」
あちゃー。完全に退路を絶たれた。
「うう…本当に自信ないんですけど…。にしても私がファントムを飛ばせるっていったいどこから…。」
「ああ、小鳥さんがT-4乗った時のラダーの使い方に心あたりあったんで、社長をおど…問い詰めたら、ファントムを飛ばした事があるって事だけは教えてくれました。」
やはり社長経由だったのね。でも社長、どうやらあの事は黙っててくれたようだ。
あの事はきっとこの娘達はまだ知らなくていい。
しかし、自分でも気がついてなかったラダーの癖に気がつくなんて…。
「なんでそんなとこまでって顔してますけど、そりゃまあ相方の事は気になりますから。」
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