伝言板を探して

さて、7月12日が有効期限の北九州市内1日乗車券。とにもかくにも使わなきゃもったいないので出かける事に。しかし、ただ乗るだけではおもしろくないので、テーマを設定。そのテーマとは 駅の伝言板を探せ 最近、少なくなった気のする伝言板。特にここらじゃ見た事がないような・・・という事で、北九州市内の駅を探して見ようというわけ。とりあえず、途中で降りると身動き取れなくなっちゃう日田彦山線は無視して、北九州市内の筑豊・鹿児島・日豊の駅を探してみよう。

なんだかんだで昼になってしまったが、メーターの動かないジェンマで新飯塚へ。13時37分のキハ67の普通でもっとも近い北九州市内の駅、折尾へ。黒崎行きだったので、降りたのは離れの6番線。ちゃんとこっちにも独立した駅舎があるが、伝言板はなし。折尾というとわりと大きい駅と言う印象があるが、意外と駅舎としては大きくない。街もわりと下町然したところがある。特に南側の川と筑豊線との取り合わせは結構絵になりそうだ。駅の回りをぐるっと回っているとあっという間に時間がなくなり、14時44分の若松行きを逃してしまう。それじゃあ次の駅まで歩いちゃおうと歩き始める。途中からドブ川風の川と平行に道が続き、さらに雑草の柵を挟んで複線の線路も続いて行く。川には結構大きな魚がわんさかいて、子供達が中に入って魚を捕まえている。うーん、いい風景だねぇ。・・・と言っていられたのは歩き始めて20分まで。一向に次の駅に着かない。3mの川幅が10mになっても、大量の魚が大量のクラゲに変わっても、さらには線路が川から離れても着かない。そりゃそうだ。 この区間、実は4.5kmある。(爆汗) 暑い中、汗をだらだら流しつつ歩く。おまけに歩いている道と逆方向に線路は曲がって行くし。結局、次の駅である二島駅に着いたのは目の前を15時50分の若松行きがちょうど出て行くところだったりする。しかし、意外にもこの駅、字幕式の発車時刻表示器がある。さすがは本線(?)。

こうなりゃやけだとさらに次の奥洞海駅まで歩く事に。この区間は1.7km。次の列車までには余裕で到着するはず。それで、歩いていると向こうから大人数人に子供10人ほどのはっぴの集団が。家をまわって祭の寄付を集めている様子。そう、福岡は祇園山笠の季節である。さて、奥洞海駅には16時10分頃到着。下りの客車列車が走り去って行く。私は16時23分のキハ47の若松行きに。ここで一日乗車券を使えるのだが、なんか奥にいる駅員に声かけるのが面倒で自動券売機で200円の切符を買って乗る。

藤ノ木駅も有人駅だが、ぱっと見で伝言板はなさそうなのでパスして、若松まで行く。まずは、SWA君オススメのかしわ入りうどんを食べる。280円なり。もうちょいかしわ多いとうれしいけどなあ。そして、駅前に保存されているセキ1と9600形蒸気機関車を見物しても次の列車には10分以上時間があったし、せっかく若松に来たんだしということで、列車はやめて渡船場へ。海沿いにずっと整備された公園になっている所を歩くが、なんかアベックが多い。ま、それはさておき、ほどなく渡船場に到着。ちょうど渡船が入ってきたとこ。運賃の50円を払い、他のお客さんやその自転車とともに乗船。天気の割に波が高いので揺れるが、座ってるとそれ程気にならない。若戸大橋の下をくぐってすぐに対岸に。こちらでも祭の準備をしている横を通って少し歩けば戸畑駅に到着。ここで一日乗車券に日付を入れてもらう。二つの入口ともに伝言板はなし。

17時25分の813系門司港行き快速に乗車。そのまま門司港駅まで乗車。さて、改札を出て歩いていると黒板らしき物が・・・。「お、伝言板か?」と思ったら、拾得物掲示板だった。とはいえ、この手の掲示板も今日初めて。さっそく、カメラに納める。

18時03分、811系の中津行きに乗車。小森江は列車から見ただけでパスして、門司へ。さらに小倉へ。新しい駅だけにないだろうと思っていたがやっぱりない。しかし、昔の1階の新幹線改札はあとかたもなくなっているのは少し驚く。

さて、次の列車は18時35分発の宇佐行き・・・かと思いきや、30分発の添田行きのキハ58がいる。そうか、日田彦山線って手があったか。もちろんこれに乗って、南小倉へ。そして城野へ。まだ駅舎に七夕の笹が飾られていて、ちょっと涼しげな雰囲気。

城野から乗った19時02分の新田原行きは415系だが、九州の近郊型では珍しい本格的な更新車。813系ぽく内装色が変わっている他、バケットとまでは行かないが一人一人の境界を縫い目で表した青のチェック柄ロングシート、車いすスペース。一部増設もされている三角タイプの吊り手に一部の窓の1枚固定化と結構凝っている。しかもそこそこ増えているようで結局今日は3回乗った。そして、えらい駅舎が貧弱な安部山公園をパスし、高架駅舎の下曽根で降り、次に日豊本線での北九州市内最果ての駅朽網に到着。今度は上りの列車を待つが、通過したコンテナ貨物列車の最後尾に妙に派手な塗装の車掌車(ヨ8000)がついているのに驚く。

さて、19時37分の813系の門司港行きで西小倉まで一気に戻る。しかし、813系のシートモケットって実は2種類が交互にならんでいるんだねぇ。西小倉で鹿児島本線に乗り換え九州工大前、枝光、八幡と降りて、最後に21時03分黒崎で下車。結局、今日の収穫は門司港の取得物掲示板のみ。少なくとも北九州市内のJRの駅からは伝言板は消えているらしい。

黒崎からは筑豊電鉄に乗車。3000系というであろう2車体連接車で、運転席の後ろにはTVが設置されているのだが、これの使い道にびっくり。なんと発車すると女性の映像が出てきて次の駅を字幕とともにアナウンス。そのあといくつかのCMというパターンを駅間ごとに繰り返すのだ。いわゆる自動放送に映像がくっついているという物。前に乗った時はNHKを放送していた気がするが。それにしてもすごいなあ。さて、黒崎発車時点では座席が全部埋まり立ち客がちらちらいる。筑鉄区間に入ると乗り降りが激しくなるが、徐々に少なくなって、筑豊直方到着前に車掌が運賃を回収しに来た時にはなんとお客は私一人になっていた。

さて、駅を出るとぱらぱらと雨。しかし、歩きだすとちと雨足が強くなる。なんか今日はついてないなと思いつつ商店街まで早足で歩き、アーケードで雨をしのぎつつ、JRの直方駅へ。22時17分のキハ67の飯塚行きで22時35分新飯塚着。

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