けーすく

とりあえず、星井姉妹のrelationsについてのうだうだもとりあえず最終回。
いよいよ、誰得の「なぜこの動画を作ろうと思ったか」という話に入っていきます。

さて、以前書いた通り、思いつきで突っ走った結果、処女作のミキのひとりごとを上げたわけですが、 あらためて見ると、菜緒のマイナーっぷりは半端ではない。 マイナー大好きな私としてはそれはそれでいいのですが、それにしてももったいない位にマイナー過ぎ。 だって、なんといっても菜緒は、 無印においてアイドルとの関係が描かれる貴重なキャラの一人。 無印ではアイドル同士の描写はないだけに、実はこれ、かなり凄い事のはずなんです。 下手なアイドルと美希の関係より、 菜緒と美希との関係がしっかり公式において描写されているとも言えると思います。 （全てのメディアをチェックしているわけではないのでそうでもないかもしれませんが）

菜緒が好きとかいう以前の問題として、これを放置するのはもったいないでしょと。 あえて、～派という言い方をするならぶっちゃけ自分は春香派ですが、 その目から見ても、美希を描く上において菜緒という存在はもう少し意識されていいんじゃないかなと。 （まあ、美希派じゃないからこそこういう考え方が出来る部分もあるのかなとも思いますが。）

その上、コミュだけでもわかるスペックの高さ、貴重な長女属性を持っている。 あえて誇張を含めて言えば 菜緒はアイマス無印最後のフロンティア とも言えるかもしれません。 ののワさんにホメやらGSといった所まで突き進んでいるアイマス界隈、 手近なところはもう開拓されつくされてると思ったら、 姿はないとはいえ、すぐそこの公式キャラ（しかもスペック高い）が開拓されてなかった。 みんな開拓するつもりがないなら、自分が開拓するしかないでしょと。

・・・あれ、最初書くつもりがなかった導入部だけで、すでに長文に（汗。

じゃあ、どうするか。
手描き紙芝居？MMD？改変立ち絵公開？……といろいろ検討し悩んだ結果、 アイマスキャラ以外のキャラもたくさん登場するMMDやノベマスではなく、 アイマスのキャラとしてまずは、 アイマスの世界そのものに菜緒の姿を出そう。 という結論に至りました。 （もちろん、布教的な意味での実効性という点ではMMDや立ち絵の方が効果が大きいだろう ・・・というのはだいたい想像がつくのですが、ある程度の立ち位置を確保しないままやっちゃうと、 単なる頭数合わせとして濫用される可能性もあるので諸刃の剣とも言えるんですよねぇ。）
もちろん、「今回は」という話であってMMDや立ち絵も興味はあるんですけどね。 （特に立ち絵は頼まれれば描くかも。）
なんにせよ、そうすることによって、美希と菜緒を同じ世界に立たせることができるわけです。

しかし、根本的な問題として、
菜緒に姿を与えること、
Pの為という美希の哲学に菜緒を混在させること、
アイドルではない菜緒をステージに上げること。
これらの考えようによっては無粋とも言える行為を やっていいのかっていう葛藤はありました。 （だからこそ処女作は喋るのは美希だけ、菜緒の絵は最後だけという構成にした）

でもまあそれを乗り越えてきたのがニコマスであり、 やらなきゃ始まらないのが今の状況でもあり。まあ、やったもん勝ちだよねと。 作業的には、幸い絵描きとして画像編集ソフトとタブレットの扱いは慣れてるので あとは枚数をこなすという気愛だけの問題です。 絵描きの力の見せどころはノベマスの挿絵や手描き紙芝居だけにあらず。

もっとも、ただ菜緒を踊らせただけじゃ「謎の努力」で終わります。 ３年前とかならともかく今ならそれだけで終わらせるわけには行きません。 作品として考えれば技術は目的ではなく手段なんですから。
それに今回の菜緒において、そもそも外見や声は美希と同じ世界に立たせる為の仮初の物に過ぎません。 その点、すでに認知度の高い内面をそのままにその外見を表に出すこと自体が目的になりうる覚醒律子等とは事情が異なります。 大事なのは中身も含めて美希と菜緒を同じ世界に立たせる事です。

そこで、まず１つ。物語をつけること。
前述の通り、アイドルでない菜緒をステージに上げるわけですから、 ステージに上がる事、踊れる事に対する理由も必要だし、 それだけ特別な事だけに二人が思うところもあるはずでそれは書こうと。 そしてそれを通じて美希と菜緒の関係(relations)を少しでも表現しようと。 ついでになかなPとして、いままでの作品との作風的な関連性も持たせられます。

そして、もう１つ。PVとしての体裁を少しでも持たせること。
もちろん、「アイマスの世界に立たせる」というところが出発点である以上、 ブルーバックは使えません。そして、過剰な編集はできないし、 そもそも過剰な編集出来るほど技術もありませんが、 出来る範囲でPVっぽくして、ニコマスのPVの世界にも菜緒を立たせてあげようと。

それに関連して、改変してから編集すること。
あくまで菜緒が踊るステージ動画は素材であり 「ノーマルPV」でなければいけない。 厳密にはイントロ部分だけは改変しなかったのですが、 それ以外の部分はバックモニターまで改変しています。 これは完全な自己満足なんですが、 改変している間にPVや動画編集ソフトの勉強が できるという意味もありました。 結果として改変の労力としては結構無駄しているんですけどねｗ

曲については美希の持ち曲でありデュオとの相性もいいということでrelations。 しかし、relationsはタイトル的にも丁度いいし、 この曲の溜めからの開放感を生かせば、動画素人な自分でもPVもどきくらいには出来そうというのもあり。 実際、前述の最低限のPV風味程度にはなってくれたんではないでしょうか。
あとは、どうしても菜緒に注目いっちゃうので、パート分けは美希先行で。 あくまで菜緒のお話ではなく、美希と菜緒のお話なので。

最後に前回書き忘れてた菜緒の声ですが、 春香の声をベースにフリーソフトでフォルマントを下げて使っています。 単なるピッチ下げではピッチを下げない美希とは一緒に歌わせられないので。 聴いた瞬間に「キターーーー」な思わずガッツポーズしそうなくらい思った感じになってくれました。 ちなみに美希ベースだと、ここまで大人の落ち着きが出ない上に、 元が同じだけに２人が歌うパート（あの海～）の所があまりに溶け込んじゃいました。

なんか長文でｇｄｇｄな文章でしたが、そんな感じで、あの動画が出来たわけです。 いろんな意味で強引な動画だったなぁとは思います。 それでもすでに処女作を超える再生とマイリス数。 卓球Pのラジオで卓球賞頂いたり、いくつかのニコ生で取り上げて頂きもしたようです。 さらには「im@sストーリー系PV」タグ。 そしてなにより最初の「菜緒ファンの聖地」タグ。

改めて動画を見ていただいた方、 この長文を最後まで見ていただいた方にお礼を申し上げます。

（補足その１） 動画のコメで菜緒のパッド疑惑が上がってますが、 実際、同一構図の春香と茶髪美希をレイヤーで重ねて作業していたので わかりますが、少なくとも美希よりは確実に小さいです。はい。

（補足その２） 次作以降ですが、今まで通りの動かない絵付きノベマスに戻る予定です。 あと、処女作、今回のとで菜緒に対するいろんな想いは載せたので、 余程閃かない限りは菜緒の話はしばらくないと思いますし、 もともと動画センスもないのでPVもないかなぁと思います。