アイドルマスター劇場版とその感想(ネタバレあり)
アイドルマスターの劇場版が公開されました。
私は主に「深夜だと道が空いているので車で行くのが楽」という理由により、最速上映を最寄りの映画館で見てきました。 さて、その感想をどうしたものか……と考えていたわけですが、 チャットで話しているうちに考えが多少まとまってきたのと、blogならネタバレ回避できるよねという事で、 ここで書くことにしました。まあ、決め手は赤ペン先生が書いてた事なんだけどw
というわけで、まだ消化しきれていない所もありますが、以下ネタバレはいりますよー。
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一言でいうなら「アニマスの劇場版」。 サービスシーンからライブシーン、スタッフロールに至るまで TV版に入っていた構成要素をぎゅっと詰め込んだそれは 間違いなくアニマスであり、アニマスが楽しめた人なら楽しめるものになっていると思います。
どちらかというといい意味でも悪い意味でも細かい所も気にしない自分にとってはひっかかる部分も少なく、
「可奈が太っていた」って所以外は少なくとも1回目の試聴では気になりませんでした。
あれはわかりにくいダンスとは別にリカバーの「成果」として見せるためのギミックだったのか、
それとも春香の「別に理由があるかもだし」への答えなのか「逃げた事への答え」なのか、そのすべてなのか、
なんにせよ合宿時から仕込んでいてそれなりに意図があってやっている事だとは思うのですが、
どれにしても中途半端で、少なくともあそこで「実は……」的なもったいぶった見せ方をされた事で、個人的にはすごく「えー」って感じになってしまいました。
そんなわけで見ている時の不満点は少なかったわけですが、 じゃあ視聴後に「この映画から何を受け取るのよ」という事を改めて考えると 非常に穿った見方も出来なくもない。さあここからが本番だ。
といいつつ、きちんと枝葉から道筋立てて議論を構成するのは得意ではないので結論に近い所から書きますが、
この映画は
スタッフの「みんないっしょ」に対する答えと言い訳と開き直り
なんじゃないかなと自分は解釈していますw。
アイマス界隈はいつの間にやら「みんないっしょ」やら「団結」という空気がやらがいい意味でも悪い意味でも出てきました。
それに対してTVのアニマスは「みんないっしょ」そのものを春香の希望として春香に背負わせました。
じゃあ「『みんないっしょ』ってなんだよ」って言うのが劇場版ではないかなーと。
もちろんTV版も「『みんないっしょ』ってなんだよ」って話ではあったわけですが、
「みんないっしょだよ!」「みんないっしょで乗り越えていくよ!」って要素が強かった。
でも劇場版は「みんないっしょ」とどう向き合うか。
なんか上手く言えないけどね。
春香が担った「みんないっしょ」に対して客観的に「これはこれ、あれはあれ」と言える伊織、
そして、春香の呼びかけに対して視線をそらしたまま控え目に手を挙げる、つまりはどことなく割り切れていない美希。
春香の理解者としての立場である千早と合わせて、「みんないっしょ」に対する立場を明確に分けている。
それはアイマス界隈自体の縮図でもあるんだろうなと。
で、おそらくそれに対するスタッフのメッセージであろう的な物はぶっちゃけ伊織がほとんどを語っているんだろうと。
「みんないっしょ」を甘ちゃんだと言い切った上で、同時に不満があるならはっきり自分がどうしたいか言った上で筋を通しなさいと。
いやー喧嘩売ってますねーw
逆に春香自身の「みんないっしょ」の説明は「春香がそうしたいから」にとどまっている。
一見、春香が中心の話でありながら、その代弁する立場を春香ではなく伊織が担っている。
でも個人的には説明や主張を伊織が担ったことで、春香は具体性のない「理想」の存在にいる事が出来ていると思っています。
だから今回、春香がそうしたいのは「天海春香だから」なんです。
もちろん、それに物足りなさを覚える人はいると思います。
でもきっとそれは敢えてそうしているんだろうと。
「理屈ではない具体性のない理想の先に『天海春香』、ひいては『アイドル』がいる」っていう事が言いたいんじゃないかと。
だってアイドルは偶像。そして、アニマスでアイドルを表す一番の言葉って「キラキラしている」なんて抽象的な言葉じゃないですか。
私個人の正直な話、無印時代の私の考えは「孤高が起点の千早、到達する先が孤高の春香」でした。
だから「みんないっしょ」を春香が背負う事には少なからず抵抗がありましたし、
「みんないっしょ」の中で春香の「Born to be IDOL」を表現できるのか(表現する気があるのか)という点は気にかかってました。
おそらくはTV版の時からそうではあったのでしょうが、「みんないっしょ」を当たり前ではなく具体性のない理想であると明確に感じた事で、
少なくともアニマスにおける「春香」の「特別」に対する何かに自分の中で筋が通った気がします(それの良し悪しは別として)。
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ここから若干余談。
前にも書きましたが、美希には若干割り切れていない節がある事が描かれています。
その理由にどれだけの物が含まれているのか、
またそれを23話からの成長と考えるか、24話から成長していないと考えるかでまたニュアンスが変わってくるところではありますが、
今後の美希を考える上において無視できないよなーと。
小鳥さんの「もう一度くらい」も含めて、この世界線でもう一波乱やらかすんじゃないかという気もしてくるのは私だけでしょうかw。
自分の場合は、ひいては菜緒お姉ちゃん感にも影響するし、胃がキリキリな展開は苦手なので気になる所なのですよ(ぉぃ。
最後に、ここまであーだこーだ書きましたが、 実は直近で一番自分にとっての影響大きいのは 写真が千早の趣味になった事 だったり。
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