シャニマスのおかげで田中琴葉が気になるという話
今日でアイドルマスターミリオンライブ!が10周年だそうです。
そして先日、前から気になっていた田中琴葉のフィギュアを入手しました。
この機会に今まであまり触れてこなかった琴葉について書いていこうと思います。
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改めて思い返すとグリマスサービス開始当初の琴葉の印象はあまり残っていません。
見た目に関しては、まずぱっつんストレートロングの髪型は私にはお嬢様好き属性はないし、見た目も重さもあり、あまり私のフックに引っかかるものではありません。 性格に関しても真面目委員長キャラは、割とルーズでかつ口うるさく言われるのが苦手な私にとってはそれほど相性はよくない。
10人とかならともかくシアター組だけで37人もいる中では琴葉は私の中ですごく上位にいるというわけではなかったと思います。
しかし、ミリシタ以降流れが変わってきます。
種田さんの療養によりミリシタ実装が遅れた琴葉。
しかし、事情はどうあれ「最後の一人」として実装されたことで結果として自分にとって「目立つ」存在となりました。
実装が遅れた分の親愛度・ファン数の遅れを挽回させる意味もあり、ここで琴葉のプライオリティーが割と上がります。
人数が多く課金要素もあり全員を完全に追うのは難しいソシャゲにおいて関心を持つというのはそれだけで大きい。 結果として真面目なだけではない琴葉に関する印象が増えていくことに繋がります。
そして、ミリシタでカードの作画カロリーが上がった事。 ストレートのロング髪ってほっとくとただ重くなりがちなんですが、作画コストをかけると非常に表現が豊かになり、重さを軽減されます。
で、さらに「昨日も今日も、その先も…」「秋の匂いに包まれて」「研ぎ澄まされたカリスマ」の3枚で私の中で背中美人のイメージが定着。 それにより「スレンダーだけど上品な色気がある」ポジションを確立。
楽曲については「ラスト・アクトレス」の琴葉ソロVer.によって私の中で再評価されます。
まず一つの要因としては単純に曲というかオケの完成度が(低予算感のあるミリの初期ソロ曲に比べて)高いのがあるのではないかと思います。
そしてもう一つの要因が「悪役田中琴葉としての曲」です。
「アイドルヒーローズ」・「劇場サスペンス」と重要な悪役を演じた結果 「悪役に定評のある田中琴葉」というイメージを持っている人は少なくないのでは思います。 その「かっこいい悪役田中琴葉」を体現する曲がこの曲なわけです。
で、個性が氾濫しているミリオンの中ではお世辞にも個性が突出しているとはいえないむしろ正統派に近い琴葉が 悪役で定評を得る……はて?どこかで聞いたことあるような……そう、天海春香です。 春香派で「春香で原器となる絵はアケマスのナイトアンドAMCG」という私にとって正統派でありながらカッコよさもこなせるというのは非常に強いポイントになります。
ここまででだいぶお膳立てが揃った気もしますが、ここでタイトルにも書いた1つ重要な転機点が訪れます。
シャニマスの風野灯織です。
本来見た目が重い黒髪ロングを一部をアップにする事で重さと幼さを軽減しつつ、長い髪を活かした髪の表情高い作画カロリーで実現。
スレンダーながらも強いVi力で色気が出ている所は私のデレでの推しである高垣楓に通じるところもある。
性格も真面目ながらも自分への自信のなさを強めに出すことで、押し付けがましさをない賢さが出ています。 そして、それをストーリーの中で読ませるだけのストーリー力と構成がシャニマスにはある。
ソロ曲についても「スローモーション」は今までの蒼の系譜とは違って圧倒的Vo力を全面に出すわけではないものの、 スローテンポなメロディーとシンプルだけどチープではないオケがハスキーがかった歌声を際立たせている。
で、私の中で灯織の評価が急上昇した結果何が起きたかというと、
- 黒・茶系ロングキャラの評価が上がった(これについてはシンデレラの鷺沢文香の影響もある)
- 真面目だけど自分に自信がない系キャラの評価が上がった
- ハスキー系ポイスキャラの評価が上がった
キャラによって当てはまる項目に差はありますが、水本ゆかり、黒川千秋、北沢志保、アイマス以外だと冴えカノの詩羽先輩といったあたり。 (志保についてもミリシタ以降にかなり評価が上がったキャラですがこれについては今回は割愛します。)
で、おそらくこの影響を最も受けたのが琴葉です。
前述したミリシタ以降の琴葉と上記で書いた灯織に対する項目自体似通った所がありますから、正確にはこの変化は琴葉と灯織の相乗効果ともいえるのかもしれません。
またシャニマス登場以降ミリシタのイラストの作画カロリーがさらに上がった事を考えるとそういう意味でもシャニマスの影響というのはあるのかもしれません。
結果、私の中で 天海春香-田中琴葉-風野灯織-高垣楓 という推しの連鎖ラインが一本に繋がりました。
で、さらにそこに来たのが「Sing a Wing Song」。
完璧な曲の完成度もさることながら、「完璧にこなせない日も大丈夫」という歌詞はただ真面目なだけではないやわらかい琴葉を端的に表している。 これらによって、最初にネガポイントとして書いたぱっつんロングと委員長キャラの部分がネガではなくなりました。
こうやって田中琴葉は私にとって歌織さんとは別にシアター組における春香的存在……センターともいえる位置に収まりつつあります。
改めてこうして書いてみると、10年かけての私の琴葉に対する印象の変化は、そのままミリオンライブ!10年の進化に灯織というスパイスを効かせた結果なのかもしれません。
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