FIIO K11を使ってみた

というわけで導入したFIIO K11。
実際に使ってみますよ。


まずは外観と操作系

サイズはW133xD147xH32.3mm、Olasonic NANO-D1の149x170x39mmと比べると一回り小さい。
デザインは上級機のようなエンスーっぽさはないけど、 アルミでMac miniっぽいシンプルなデザインは質感もセンスも良くデスクトップによく合います。
形もさることながら前面にロゴの類が一切なく、ヘッドホン端子も周囲に合わせてブラックアウトされているあたりが良いですね。

唯一、天面に派手なゲーミングデバイスっぽいイルミネーションロゴがついてますが、これは色や点灯パターンの変更が出来、消灯も可能。
また、前面のディスプレイも明るさと点灯時間の設定(1/2/5/10/30分/常時点灯)が可能になっているため、 両方消えると特にブラックの本体色ではかなり存在感を抑える事も。

設定はプッシュ付きのノブですべて行う形になっていて、 ノブをただ回せばボリューム、短押しで入力切替メニュー、長押しでは設定メニューに入るという構成。 入力切替メニュー・設定メニューでは同様に回して選択、押して決定という操作。

これによりエントリークラスではありますが本体のみでデジタルフィルターやUAC、ディスプレイや天面イルミネーションの動作といった設定の切り替えが可能。
実際デジタルフィルターや天面イルミネーションのデフォルト設定は自分の好みに合わなかったので、これが出来るのはかなり大きかったです。

ただ、ゲイン切替とヘッドホン/LINE OUTの切替が設定メニュー側に入っていて階層が深くなるのは使い方によってはちょっと手間に思うところ。

あとヘッドホン/LINE OUTのボリュームが別々で記憶されるのが両方使う場合は便利。
NANO-D1は切り替えなしで常に同時出力だったもんだから……(ただし、その代わりK11にはヘッドホン/LINE OUTの同時出力モードはない)

で、音ですが、非常にすっきりとした音という印象。
今まで使用していたNANO-D1と比べると響きや低音の沈み込みが少なく深みはないですが、その分キレと繊細さがある。 それでいてクッキリとした中低音も出ているし、高音も刺さりにくいので全体的な印象が高音に偏りすぎることもない感じ。

正しい表現かはわからないけどモニターライクとでも言えばいいのか。イヤホン・ヘッドホンのキャラクターがストレートに出るのでこれはこれでアリだなと。
モニターヘッドホンのT3-01では平板的だけどとことんモニターライクに聴けるし、 NANO-D1だと音がごちゃついていた碧LightぐんまちゃんVersionがいい感じに聴ける。

ボリュームに関しては期待通り、T3-02(シングルエンド接続)、T3-01(バランス接続)ともにGAIN Lなら音が大きすぎる事もなく快適に。ある意味これが一番嬉しい……
かわりに鳴らしにくいヘッドホンでどうかという所はうちではわからないわけですが。

この値段でこの質感と音と機能性と操作性が国内サポート(特にACアダプタはPSEマークの問題もあるし)付で手に入るのは良いなあ。

というわけで非常に満足しているわけですが、ここからは番外編。
うちにはさらにiPowerIIを奢ったiFi ZEN Air CANがあるのでさらにこれを繋いで見ることに。

単独でもそこそこの出力のあるK11にZEN Air CANをわざわざ繋げようなんて人はそう多くはないとは思いますが、 すでに手元にあるからには繋げてみたくなるのが人情というものです。

聴いてみると若干繊細さはスポイルされるかわりにK11ではなかった響きや低音の沈み込みが出てくる。
全体としては低音寄りのバランスになり、左右の音場はじゃっかん広がる感じ。 さらにこれにXBass+やXSpaceがかけられるので更に低音と音場がプラス。これは楽しめる。
NANO-D1にZEN Air CANを組み合わせたときは響きは減る方向だったのですが、K11だと増える方向なのが面白い。

こうしてみると色付け少ないので下流の変化を楽しめるのもK11のメリットかもしれないですね。

紆余曲折があったデスクトップ用ヘッドホン環境ですが、使い勝手が非常によいK11で今度こそ落ち着きそうです。

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